家を探す気になれない
O社との解約騒動から、しばらくは家を探す気になれませんでした。
それでも、妻は新たな土地探しを始めていました。リオタデザインに相談してから、関本さんに家を建ててもらいたいと強く思い始めていたのです。
しかし、土地はそう簡単には見つからなさそうでした。せめて中学生の息子が通える場所にしたい。そう願うと範囲は自然と狭まります。その中でタイミングよく希望の土地が売りに出される確率はいかほどのものか。
また建売と比較して割高になる費用をどうすればよいのか。
さらにリオタデザインに建築を依頼するなら、今すぐ頼んでも竣工が2年先になるとのこと。ちょっと気が遠くなります。
それでも家探しを再開しよう
「気は進まない。けれども家探しを再開しよう」
私は思いました。女優の室井滋さんの話を覚えていたからです。
室井さんが家を建てようと懸命に土地を探すがなかなか見つからない。ところがある日、近所に買物に出かけたら、たまたま良い土地を見つけたとのこと。
「良い物件には、いつ、どこで出会えるかわからない」
しばらく家探しを休んだら、その間に良い物件が出るかもしれない。そう思ったのです。
すると運命的とも言える出会いがやってきたのです。
運命的な出会い?
北浦和駅の東口から徒歩12分、3階建で4LDKの戸建が売りに出されたのです。
そこは約1年前に土地として売り出された場所でした。20区画程の土地がまとめて売られたのですが、元々官舎だったこともあり、同じような条件の他の土地よりも割安という触れ込みでした。
その中の、南向4m道路に面した一区画を買うかどうか、かなり真剣に考えたのです。建築士の友人に相談したり、工務店に行ってモデルプランを聞いたりしたのですが、決断しきれないうちに売り切れてしまったのです。
「あそこを買ったらよかったかな」
たまに思い出しては後悔していたのです。
その土地が、今、戸建として売りに出されている。一度は誰かが買ったけど、キャンセルでもされたのか。ディベロッパーが購入して戸建にしたのかもしれません。
ぜひ見てみたい。さっそく不動産仲介業者に下見を依頼したのでした。
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