別の項で「不動産業者とはうまく付き合った方がいい」と書きましたが、気をつけたいこともあります。
不動産業者のペースにのせられる
しつこ過ぎる不動産業者のペースにのせられて、意にそぐわない家を買うはめになる、ということです。
これは自身の体験談です。
ある不動産業者があまりにも熱心過ぎて困ったことがあります。
勢いに押されて一旦は家を契約したのですが、手数料を払って解約しました。
出会ったきっかけ
きっかけは、駅前で物件のチラシ配りをしていた同社の従業員に話しかけられたこと。ちょうど家探しを始めた頃だったので、連絡先を伝えて情報提供を依頼しました。
そこから怒涛のアプローチが始まりました。
熱心過ぎるアプローチ
メールで物件の情報を送ってくれるのですが、その頻度がハンパない。「毎日のように」という比喩が大げさでないほど、頻繁にメールが来はじめました。
あまりの勢いに引き気味になり、最初は警戒していましたが、気になる物件もあり仲介を受け始めました。
メール攻勢が続くとだんだん疲れてきました。メールが来ると気持ちが重くなり、来ていないとホッとする始末。しかも常にハイテンションなので、こちらの気分との落差が余計に大きくなります。
嫌でも断れない理由とは
もちろん、嫌ならばハッキリと断ればよいのです。しかし同社の強みは物件数が豊富なこと。販売が順調なのか、新たな物件がどんどん出てくるのです。こちらも物件の情報は知りたいので「メールを送らないで」とは言いにくいのです。
その後も勢いが止まることはなく、頻繁にメールがやってきます。恐らく家を買うまでメール攻勢は続くのでしょう。
「早く終わりにしたい」という心境に
常にアプローチを続けられると、やがて「早く家を決めて終わりにしたい」といった気持ちになってきました。
その内、妻が少々気に入った家が見つかりました。かなり強いプッシュを受けたこともあり、あまり熟慮できないまま契約したのですが、やはり思い直して解約したのです。
まとめ
ここまで極端な業者はあまりいないと思いますが「不動産業者と付き合う際には、相手のペースにのせられないように気をつける」ことが大事だと思います。
具体的には、契約する際には、業者に迫られても焦らないこと。納得いくまで検討してください。そのためには
- 業者と同席の場で決断を求められたとしても、迷っていたらいったん別れて検討する
- 条件を紙に書き出して◯×を整理する
- 疑義が生じたら、納得するまで押印しない。押印するまでは断れる。
不動産業者は相性が大事です。信頼できる業者さんを見つけてください。
どんな業者?
ちなみに私の体験談に出てくる業者は、発足して20年足らずの比較的新しい企業ですが、最近メキメキと業績をあげています。売上高は右肩上がりで、成長率は業界トップと思われます。
急成長の秘密は2つあると感じました。
1つはコンセプトが時代にマッチしたこと。
- 「東京に家を持つ」をコンセプトとし、通勤に便利な場所に戸建を建てて売っている。
- 土地を極端に狭く分割して3階建にすることで、一軒あたりの価格を抑えている。
- カードキーを始め、家の設備は最新で充実させている。
昨今、増えている若い共働きの家庭に受けそうです。
2つ目は、成果主義が徹底している社風です。若くても成果を出せば、給料も上がり、昇進も早い。従業員の意欲を引き出して急成長につなげているようです。
たしかに従業員は若い方が多いですが、しっかりしていて優秀な方が多い印象です。
対応も基本的には誠実だと思いますし、嘘をつくようなこともありませんでした。
ただ、成果を出したいという気持ちが強すぎるためか、圧力が強過ぎるのが辛かった。また対応に隙が無く、なんとなく怖かったというのが私には難点でした。
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