今週もご近所酒屋の恒例、日本酒持ち帰り飲み比べに参加しました。
今回のコンセプトは「バラエティに富んだ酒選び」です。せっかく飲み比べるのですから、味わいが異なるものを飲みたい。
①瀧澤 大吟醸吊しぼり
まず目についたのが、一升瓶で一万円近い酒「瀧澤」です。
通常、持ち帰り飲み比べの場合、3種類で1500円、1種類あたりの量は一合で500円なのですが、これは同じ価格で約半量(100ml)とのこと。高い酒はなかなか買う機会がないのでトライしてみましょう。
酒米は山田錦を100%使っています。精米歩合が35%、つまり65%は削ってしまっています。大吟醸ですね。価格が高くなる理由の一つでしょう。
あと「吊しぼり」なので、醪(もろみ)から酒をしぼる際、吊るして自然と垂れ落ちる分のみを瓶詰めするのでしょう。雑味の少ない酒ができるのだと想像できます。
飲むと「上品」という言葉が思い浮かびます。雑味がなく、バランスがよく、飲みやすく、うまい。優等生な感じです。逆にいうと「面白さ」はあまりない。価格からするとちょっと驚くような要素を期待しますが、そこまでは感じない。私の味覚の鈍さゆえか。もしくは高級な酒とはそういうものなのか。わかりません。
後から気づきましたが、醸造アルコールが入っていますね。昔読んだ「美味しんぼ」の影響で、どうしても純米酒至上な考えが抜けませんが、最近はそんなこともないようです。
醸造アルコールといっても、主にサトウキビなどから作る純度の高いアルコールで、化学薬品などではないそう。添加するとスッキリと雑味のない味になったり、吟醸酒の香りが際立ったりとメリットがあるとのことです。
ただし、スッキリした酒も吟醸香が強いのも好みではないので、やはり私は純米酒が好きなのかも知れません。
②本州一 純米吟醸生酒
「力強い飲み口」そして「しっかりした旨み」のキーワードに惹かれて選びました。
広島もいいですし「千本錦」という初めて出会う酒米にも興味あり。
飲んでみると、強さや硬さを感じます。単に「旨い」だけではない。苦みや渋みというと違ってしまいますが、特徴的な「味」があるのです。
バラエティに富んだ選択をするという意味で正解でした。
③手取川 純米大吟醸 -Kasumi-
「爽やかな微炭酸」や「フレッシュ」など、そそられるキーワードが並んでいます。日本酒の微炭酸はおいしいですよね。
飲んでみると、本当にごくわずかな炭酸です。個人的にはもう少し強めでもよいです。
うすにごりな感じのちょっとしたクセが好みです。セメダイン香というとうまそうに聞こえませんが、う~む、なんと表現すればよいのでしょう。
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