酒屋の冷蔵庫に並ぶ「神亀」を見て、久々に飲みたいなと思う。だいぶ前に飲んだ記憶があり、おいしかった印象はあるが、味は覚えていない。
しかし、何種類か並んだ神亀から、今回選んだ酒が久々に飲むのに適していたかといえば微妙だ。なぜなら、がっつりとした濁り酒だったから。こんな色です。
筋金入りのにごり酒は、栓を開けるところから注意が必要。栓を回すと空気が入り、酵母が目を覚ます。沈澱したおりが舞い上がり、液面がしゅわしゅわと上昇する。あふれないよういったん締め直し、落ち着いたらまた少し栓を開けての繰り返し。
口に含めば、おりの濃い旨味と炭酸の爽やかさが絶妙で、杯を運ぶ右手が止まらない。
プロファイル
- アルコール度数:17.5度
- 精米歩合:60%
神亀酒造
埼玉県蓮田市の酒造です。1848年、江戸時代末期に創業されたとのこと。
神亀酒造は江戸時代末期の嘉永元年(1848年)創業。当時の屋号は伊勢屋本店でした。昭和62年(1987年)には、仕込む酒のすべてを純米酒に転換。戦後初の全量純米蔵に。
神亀酒造ホームページより
米にこだわり、有機栽培の米を使ったところ、「酵母の経過も、酒の生命力も全然違う」とのこと。やはり原料が大事なんですね。
「一升の酒、一生飲んで頂ける酒を、一生懸命提供する」
改めて、神亀の清酒も飲んでみたい。
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