カレーそばが無性に食べたい。
そんな時は「永正亭(えいしょうてい)」を思い出す。
京都の小さな蕎麦屋です。寺町通りにひっそりとたたずんでいます。間口が狭くて、店に気づかず通り過ぎてしまうほど。古びた机と椅子は小さく、4人卓に4人座るのは至難のワザです(笑)。後ろの客と、椅子の背と背をピタリとつけ合い、時には斜めに座り、限られた空間に身を置く
机の端に古びたメニュー。開くと、懐に優しい数字が並んでいます。
ハレの日に来る店ではありません。
大きな期待を持って、この店のために来てはいけない。いや、いけなくはない。でも、どちらかというと、近所に買物に来たおばちゃんが「帰って昼飯1人分作るのも面倒だし」とついでに寄る。そんな感じの店なのです。
麺は「やわ」。蕎麦もうどんも。
京都に移り住み、最初にうどんを食べた時は期待ハズレに感じました。「関西のうどんはコシがある」と思いこんでいたので。でも食べ慣れると、柔(やわ)い麺にホッとするようになるもんです。
だしが凄い
一見さりげない。麺にコシもない。なのに、食べると妙にうまい。不思議の理由は恐らく「出汁のうまさ」なのだと気づいた。
さすがは京都。小さな店でも出汁がうまい。永正亭に限らず、他の町の蕎麦屋でも感じたこと。
お決まりはカレーそば(570円)。特筆すべきことはありません。出汁の効いたカレー汁に柔いそば。九条ネギがうまい。鶏肉を入れてもたったのプラス50円。残り汁にはどうしても白飯を入れたくなる。半ライス160円を追加するとお得感が減るので、通常ライス(180円)を頼んで同行者と分けるのがオススメです。
カレーそば(570円)+折半ライス(180÷2円)=660円
永正亭コスパ最強メニューはこれかと。タンパク質足りなかったら、鶏肉足してください。
コメント