東十条に住む旧友と、食堂「天将（てんしょう）」に行きました。
埼京線十条駅からすぐ近くの商店街にあります。町を歩いてまず感じるのが、なんとも言えぬ居心地の良さ。初めてなのに、なぜか懐かしいような。
「大衆食堂 天将」のでっかい看板。昔ながらのサンプルが並ぶショーウィンドウ。年季の入った佇まいが、静かに胸を張っている。
まずは瓶ビール。
最近、町中華を飲み歩くグルメ番組をよく見るのですが、出演者が一杯目に必ず瓶ビールを飲む。それがなんとも美味しそうなんですよね。
猛暑の中を歩き、体は火照り、喉はカラカラ。冷えた瓶を握った手の平が早くも喜んでいます。
トクトクトク、グビ、ぷはあー！ あーあまい！ 甘い？
苦いはずのビールが、確かに甘く感じたのです。熱いカラダに冷たいビール。これぞ甘露か。
次はマカロニ。
ただのマカロニサラダなのですが、なぜだかとてもうまい。やや甘めの味付けや柔らかな食感が絶妙で、期待通りの味なんです。何が入っているかもよくわからないけど、うまいなぁとつぶやきながら口に運ぶ。
薄暗い店内は、作ったのではないレトロ感に満ちている。ご近所さんと思しき先輩諸兄や、盛り上がる若いグループなど、客も雑多な感じ。
次にシューマイ。これもなんとも言えずうまい。語彙が少なくて、下手なグルメリポーターみたいで申し訳ないのですが、特別感はないのです。強いて言えばどの料理も「ちょっとした甘み」がポイントになっているような気がします。びっくりはしない。けど、しみじみとうまい。
ビールの次は天将サワー(440円)。割材が何か忘れてしまったのですが、甘くないコーラのような味わい。悪くないです。
写真を撮り忘れたミックスフライを挟み、最後はナポリタンで締め。
ナポリタンが400円。いい店だなあ。太めで柔らかなスパゲティ。ピーマン、ソーセージ。これぞナポリタン。何も間違いがない。
外に出れば、十条駅前広場で盆踊りが始まっている。やぐら、舞う人、廻る人。出店の焼きそば、焼く香り。いやー、十条いいなあ。
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