家の購入にあたり参考になった言葉を振り返ってみます。
「一つとして同じ家はない」
これはある仲介業者さんから言われた言葉です。元々、大手の不動産仲介会社に勤めた後、個人で起業された方です。
「仲介料はとりません!」という特異な方針に惹かれて仲介をお願いしました。結局、最後は別の業者から購入したのですが、この人の教えてくれる「家探しのコツ」がとても参考になったので、ご紹介したいと思います。
似たような家だからこそ「違う」を実感
「一つとして同じ家はない」
最初に聞いた時はあまりビンときませんでした。しかし家を探せば探すほど、この言葉の意味が身にしみてわかるようになりました。
特に実感したのは、やや広めの土地を複数に分割して分譲する場合です。どの物件を選んでも、駅からの距離はほぼ同じ。戸建なら建築業者も同じことが多く、どの家も仕様は似ている。「ほぼ同じじゃないの?」と思いました。
しかし、一見似ているこれら同一敷地内の物件であっても、いや、だからこそ場所により売れ行きに大きく差が出ることがわかりました。
ちょっとした場所の違いが「大きな差」に
同じ敷地でも、当然、場所により良し悪しがあります。まずは方角。一般的に南側が道路に面していると日当たりが良くて人気ですよね。その分、価格も高めですが、私の経験では数百万円程度の差であることが多く、そのくらいの差なら、方角の良い場所が真っ先に売れることが多いように思います。
あとは周囲の状況です。例えば、窓を開けた目の前が隣家の窓や壁であるよりも、たまたま駐車場などに面していて抜け感があるのとでは全然違います。
条件の悪さがメリットにも
逆に、条件が少々悪いけれども、それ以上に金額が安ければ、それはそれで人気になったりもします。
例えば、北浦和で公的機関の宿舎の跡地を分譲した物件がありました。約20区画ありましたが、敷地の入口付近の土地が真っ先に売れました。
人気の理由は安かったから。安い理由は、同敷地内共用のゴミ置場が近くにあったからでした。ただ角地というメリットも考慮するとお買得でした。
近くにある似たような物件だからこそ、ちょっとした条件の違いが大きな差と感じるし、気に入った物件が先に売れてしまうと大きな失望を感じます。それを防ぐには、新築の情報をいち早く入手することが大事なのですね。
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