最初の一口を飲んで後悔する
最初の一口を飲んだ時、「うわっ、これは失敗だったかな〜」と正直、後悔しました。
味わいがとても強いのが特徴ですが「エグみ」を感じるほどで、飲み辛かったのです。
燗にしてみる
個性の強い酒はむしろ好きで、楽しめるほうなのですが、それにしてもこれはキツい。そこで最初の2日は燗にしてみました。
燗にして飲みやすくなることを期待したのです。燗上がりとまではいきませんが、冷酒で飲むよりは和らぎました。
3日目の変化の理由
ところが3日目、改めて冷酒で飲んでみてびっくり!あのエグみが綺麗になくなっているのです。トロリとした濃醇な旨さが際立ち、リッチで上質な酒になっていたのです。
変化の理由は何か。実は日本酒は、栓を開けた直後よりも、しばらく経ってからのほうが真のうまさが味わえるといいます。空気(酸素)に触れることで、閉じていたうまさが開くそうで、ワインなども同様です。
しかし今回の変化は、そんなソムリエ田崎真也しかわからないような微妙な変化ではありません。「飲みにくい」が「とってもうまい」にいきなり変わったのですから衝撃的です。
日本酒の奥深さ、面白さを再認識したのでした。今後は開栓後の変化、また燗にした時の変化を楽しみたいと思います。
プロファイル
- 銘柄:無量(むら)スペシャル純
- 味:濃醇辛口
- アルコール度:16度
- 日本酒度:+5度
- 米種:国産米
- 精米歩合:60%磨と55%磨を併用
- 酒造:男自慢酒造株式会社
- 価格:2400円くらい
- 開栓後変化:◎
- 燗:◯
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