浦和に住んでみた(15)家を買った翌日から解約を考える

浦和クエスト(浦和で家を探し求める)

あらすじ

家を買うことになり、深夜までかかってなんとか契約するも、奇妙な念書などもあり、やや複雑な気持ちになる。

目覚めて不安になる

翌朝、目がさめて、契約したことを思い出したら、急に不安になりました。

「本当に良かったんだろうか…」

思い返すと、契約した日は何か熱に浮かされ高揚していたように思います。

のちのち妻に聞くと「購入を決めた直後のあなたは、顔つきが普通でなかった」と言われました。

そこから正式に解約を決心するまで約3ヶ月、眠れない日々が続いたのです。

解約したくなった理由

価格の割に狭い

最も気になったのは、価格の割に土地と家が狭いことでした。

でも、それは買う前からわかっていたはず。それなのになぜ契約してしまったのでしょう。

間取だけ見て決めた

購入を決めたとき、まだ家は建っていませんでした。モデルプランの間取を見て決めたのです。

ただ間取を見ただけでは、やはり正確にイメージするのが難しいです。契約後に改めて冷静に考えると、我が家でこの間取で生活するのはかなり苦しいと思い始めました。

特にこの物件は部屋の広さに不安があったので、実物を見ないで決めるのがより難しかったのだと思います。

ピアノの置き場所がない

我が家の特殊事情として、アップライトピアノがありました。妻の希望で、ピアノを2階のLDに置きたいと思っていました。

ダイニングテーブルの横あたりしか置くところがないのですが、ダイニングテーブルと反対側のリビングイン階段との距離が短くなります。リビングイン階段は防災上、ドアをつけられないため、常に開いており、その近くを通ったり座ったりしたら、なんだか階段から下に落っこちそうです。

部屋の形が歪(いびつ)

部屋の形が歪なのにも気づきました。

部屋の広さは当然気にしていました。◯畳あるから何とか大丈夫だろう…と考えていましたが、形が歪だと実際にはほとんど利用できないスペースもあることが判明。部屋によっては有効利用できる広さが1畳以上減ることがわかったのです。

以前、別の物件で、部屋の広さは4.5畳だけれど、形が綺麗な正方形だったため、想像以上に広く感じたことを思い出しました。部屋の広さは畳数だけによらないのです。

素人が、図面だけを見ているとなかなか気づけないけれども、重要な点だと思います。

元々のモデルプランは2LDK

実は私が買ったのは土地でした。まだ家は無いのです。ただ、同じ業者がモデルプランを用意しており、望めばそのまま建ててもらうことが可能です。

モデルプランは2通りありました。1つは2LDK、もう1つは3LDKです。家族構成により部屋数を選べるのだろう、などと最初は思っていました。

しかし、よくよく見ると、2LDKの図面はCGで綺麗に書かれているのに対し、3LDKは手書きなのに気づきました。

土地の広さや形状から、当初は2LDKが適していると考えて売り出したけれども、売れないため、急遽、3LDKの図面も作ったのではないかと推測しました。

それを裏付けるように、2LDKの図面は各部屋の形が整った四角形に近いのに対し、3LDKはどの部屋も歪なのです。

やはりこの土地の広さ、形からすると、3LDKは元々無理があったのかな…と思わざるをえませんでした。

自由設計に期待し過ぎた

以前にも少し書きましたが、この物件は「自由設計!」を売りにしていました。まだ建築前なので、希望があれば、モデルプランを自由に変更できるということです。

「このままの間取だとイマイチだけど、気に入らないところを変更すれば理想に近づくのでは…」

そう思って契約した面もあったのです。

ただ自由に設計変更できるとはいえ、やはり元のモデルプランから大幅に変えるのは難しいことが後からわかりました。

注文住宅を建てた方はお分かりかもしれませんが、家の設計にはいろいろ制約があり、したくてもできないことがあります。またパズルのように、ある部分を良くしようとすると、別の部分が悪くなったりするのです。

試行錯誤して思ったのは「最初のモデルプランはやはり良くできている」ということでした。設計を抜本的には変えるのはなかなか難しいのです。

コメント

  1. […] […]