滋賀「みずかがみ」を使った限定酒「桐生美都(きりゅうびと)」（滋賀　古川酒造）

元同僚のＹさんは、ＩＴ会社で働きながら、滋賀で兼業農家をされています。

2019年の夏、京都の日本酒立ち飲み「益や酒店」で飲んだときのこと。

「うちの田んぼで作ったコメで日本酒作ってもらう予定なんですよ」

白髪にメガネが似合うＹさんは、日焼けした鼻のあたりにシワを寄せて、ニヤッと笑った。冬になって約束通り送ってくれたのがこのお酒です。

開栓直後は、生まれたての「爽やかさ」を感じました。少し経過すると「濃厚な旨み」が感じられるようになってきます。う～ん、旨い酒です。

みずかがみ

使われているのは「みずかがみ」という米です。

夏の暑さに強く、品質が安定して良い早生品種です。ほどよい粘りとまろやかな甘みがあり、冷めてもおいしいのが特徴です。平成27・28・29年産米食味ランキングにおいて最高ランクの「特Ａ」を3年連続で獲得しました。
近江米振興協会ホームページより

いわゆる酒米ではなく、うるち米として滋賀県が積極的に推進している品種のようです。

滋賀県草津市にある酒造で、「天井川」と「宋花」が代表的な銘柄だそうです。残念ながら、どちらも飲んだことがないのですが、

濃厚・甘口お客さまに美味しい・うまいと言っていただけるお酒です。
手作りの良さを大切に丁寧にお酒を造っています。
古川酒造有限会社ホームページより

いいですね。濃厚な酒、「うまい」酒、大好きです。「桐生美都」も濃厚旨口でした。

開けたてだけ味わえる「ほのかな爽やかさ」も、あの瞬間しか味わえなかったのかと思うと、貴重な味わいでした。

Ｙさん、一緒に米作りをしていたお父様が亡くなられたと聞きましたが、引き続き、うまい米を作ってください。

それにしてもお返しになんの銘柄を送ろうか…