自分が家を解約したいのは、仲介業者を信頼できていないのも一因ではないか。
信頼できる建築士に出会ったことで気づいたのです。
なぜ信頼できないのか。改めて考えてみました。
契約にまつわる不信感
後から考えると、契約時にうまくのせられてしまったような気がしたのです。
即日契約の怖さ
不動産仲介業O社の担当者は、とにかくその日に契約をすることに拘っていました。その言葉にのせられて、あと200万円値引してもらえたら買うと決めたのが、夕方18時頃でした。
私も浅はかでした。しかし家の契約は本当に大変です。それを知った今となっては、夜の20時とか21時から契約を始めるというのはありえないとわかります。
契約が深夜に及ぶことへの念書
しかも「契約が深夜に及ぶことに同意する」といった内容の念書を書かされたのです。用意周到で嫌な予感がしました。
あくまで推測ですが、私と同じように、深夜に契約をして後悔した客からクレームがあったのかも知れません。
ディベロッパーに挨拶に行く
「あと200万円の値引を売主であるディベロッパーにお願いするために、これから上司と共に渋谷にある先方の会社に行ってきます!」
O社の担当者は言いました。
たかだか200万円の値引交渉のために、こんな夕方からわざわざ渋谷まで行く?しかも売主というのは、実はO社と同じ冠名を持ち、資本関係もある会社なのです。そもそも仲介手数料を取らなくてもいいのでは、とさえ思うほど。
本当かなあと思いながら、我々はいったん家に帰って待つことになりました。
2時間後、電話でほぼ希望通りの値引が了承されたとの連絡がありました。
待たされた分、なんだかありがたみを感じてしまうと共に、断りにくくもなってしまいました。
後から思えば、実はこれも策略だったのでは、と疑心暗鬼になってしまったのです。
手付金だけでは解約できない
そんなこんながあり、夫婦で話し合った結果、やはりこの物件は解約しようと決めました。
O社のご担当に電話してその旨を伝えると「お金がかかってしまいますが…」との返答。はい、手付金の50万円が返ってこないんですよね、と答えると、
「いや仲介手数料の130万円も払って頂かないと…」
「はっ?」
「契約の際、解約しても仲介手数料の支払い義務はなくならないとの覚書を書いて頂いております」
急いで契約書のファイルを調べると、確かに私が署名した紙がありました。覚書の本当の意味がよくわかっておらず、忘れていたのです。
ただ、契約時に「解約したら手付金の50万円が返ってこないんですよね?」と質問したら、その場に居合わせたO社の担当者とディベロッパーの担当者が、黙りこくったまま何も言わないので、変だなとかんじたことを思い出しました。
「やられた…」
O社の抜け目なさが怖くなりました。
「ですので、できれば解約しないで頂いたほうがよいかと。一度、当社の建築士とも打ち合わせしてみませんか」
解約にかかるお金が重くのしかかり、決断は先延ばしにせざるを得ませんでした。
なお、後から調べてみると、一般的に
契約が成立した時点で仲介手数料の
支払い義務は発生します。
(その後、買主側の都合で解約する場合
は、個々の事例によりまちまちですが、
支払うべき仲介手数料が何割かに減っ
たりすることがあるようです)
こちらの都合で解約したので、仲介
手数料を支払うのはやむを得ないの
ですが、それなら質問した時に明確に
教えて頂きたかった。その点が残念
でした。
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