9人連続PK失敗 Xeroxスーパーカップ(2020) 神戸 対 横浜

スポーツ

こんなことがあるか。

観客は息を潜めてピッチを見つめる。ペナルティスポットから放たれたボールは次々と枠を外れ、またはポストやバーに跳ね返される。かたや天を仰ぎ、頭を抱える。かたや手を叩き、歓喜の雄叫びをあげる。

何度、期待したか。何度、絶望したか。挙げ句の果てに、笑いさえこみ上げてくる。

PK戦で9人が連続で失敗した。異様な雰囲気が漂う中、両チーム合わせて14人目、随分と髭が伸びた山口蛍がゴール右隅に蹴ったボールは

「ふぁさっ」

といった柔らかな感触で、実に久々にゴールネットに包み込まれた。

前年のJリーグ王者である横浜と、意欲的な強化がようやく形になった天皇杯王者、神戸が争ったゲームは、期待通りに点を取り合うゲームとなった。

3-3というスコアは理想的。その他、互いにチャンスも多く、エンタメ度の高い試合となった。

生イニエスタがようやく見られたことにも満足。おまけにさいたまスタジアム開催ということで、地元小学生は半額招待とのこと。お財布にもありがたく、素晴らしい観戦となりました。

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